時々「たくさん食べているのになかなか伸びない…」というご相談をいただきます。

もちろん、お子さまは成長真っ盛りの年代。

運動や睡眠にも問題はなさそうです。

詳しくお話を聞くと、「新型栄養失調かも」というケースがほとんど。

日本で栄養失調!?と思うかもしれませんが、

新型栄養失調とは、カロリーは十分でも特定栄養素が不足している状態。

カンタンな食事が増えた現代では、誰でも陥る可能性があるんです。

もし不足している栄養素が

  • たんぱく質
  • カルシウム
  • 亜鉛
  • マグネシウム
  • ビタミンA
  • ビタミンB群(B1・B2・B6など)
  • ビタミンC

など身体を作る材料だとすると、体の成長は停滞します。

基本的に、どれか1つ欠けてもいけません。

たとえば、ビタミンB6。そんなに大量に必要な栄養素ではありませんが、体組織を作るために不可欠です。

家を作るときの釘やねじみたいなもの。小さくても絶対要るんです。

新型栄養失調の主な対策は次のとおり

  • 1日3食をきちんと取る(特に朝食)
  • 主食、主菜、副菜を食事の基本に(一汁三菜)
  • 肉、魚、野菜、果物、乳製品などを組み合わせる
  • 塩分、糖分、油分の過剰摂取は避ける

中でも気をつけてほしいのが「朝食欠損」

朝食を食べないと1日の総栄養量は減りますし、血糖値の変動も不安定に。(血糖値と成長ホルモン分泌は関連しています)

和食がベストですが、パン食でも卵や果物と組み合わせることでカバーできます。

大事なのは栄養バランスです。

主食だけにならないよう注意してください。